インテリアストリートとして有名な目黒通り。スノッブなリノベーションホテルやおしゃれなカフェも散在している。そんな目黒通り沿いに、ランドリーとカフェからなるサロン「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」はある。
ガラス越しに見えるその空間に、ひっきりなしに利用者が訪れている。24時間使えるコインランドリー、12時間営業の洗濯代行とカフェ。いったいどんなサロンなのか。株式会社藤栄のフレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー担当プロデューサーでクリーニング師、ジュニア洗濯ソムリエでもある松延友記さんにお話を伺った。

コインランドリーは、洗濯よりも乾燥機能が充実

中央テーブルで仕上がった洗濯物を整える。こんなところにもコミュニケーションが生まれるきっかけがある

 フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョーがオープンしたのは2017年7月1日。通りに面しているサイドはすべてガラス張り。中の様子は一目瞭然だ。左手に14kgタイプのガス乾燥機が8台、25kgタイプの大型ガス乾燥機が1台。10kgタイプの洗濯機が2台、16kgタイプと10kgタイプの洗濯乾燥機がそれぞれ2台ずつ。そしてスニーカー・ウォッシャーが1台。これがコインランドリースペースの構成だ。入り口右手にはアルコールも出すカフェが併設されている。

 コインランドリーは、洗濯機能よりも乾燥機能が充実している。

 「今は、洗濯機を持っていない人はほとんどいない時代です。だから家で洗濯したものを、ふんわりと仕上がるガス乾燥機で乾かしに来る方が多い。そういうニーズを反映したマシン構成になっています」

 確かに自転車の前かごに洗濯物を入れて来店し、迷わず乾燥機に放り込んでいく女性の姿が目立つ。乾燥機が回っている間、買い物でも済ますのだろうか、自転車でどこかへ行ってしまう人もいれば、店内のカフェで子どもと過ごす人もいる。あるいは布団など家では洗えないものを持ち込んで、洗濯から乾燥まで一気に仕上げていく人もいる。

 「スケボーで来た若い男性もいましたよ。ボードからさっと降りると乾燥機の脇に立てかけて、肩にかけた袋から洗濯物を放り込んで、ビールくださいって(笑)」

 このサロンを利用するのは二度目だという女性が大きなシーツをたたむ合間に話を聞いてみた。

 「やっぱり明るくて清潔なことがいちばんですね。それからスタッフが必ずいること。これくらいの量だったら何分くらいで乾燥できるのかとか、機械に戸惑わないように一人ひとりに寄り添って教えてもらえるので、それが安心感につながってますね」

クリーニングではない。洗濯代行というサービス

洗濯代行の受付カウンター

 洗濯代行サービスの受付は、カフェスペースの中にある。

 「洗濯代行というサービス自体を理解していただくという点に注力してきました。洗濯代行は何をしてくれるサービスなのか。実感を伴ってわかってもらうことが必要ですから」

 洗濯物は集荷を利用してもいいし、店に持ち込んでも構わない。どちらにせよ、いつも家でやっている洗濯を代行するサービスだ。代わりに洗って乾かして畳んで返却してくれる。クリーニングではないので、染み抜きや防水加工などは行わない。このサービスも100〜200名の会員を抱えるまでになり、徐々にその便利さが認知されるようになってきている。また、大きなリネン業者と契約できない民泊業者の小口案件にも利用されているとのことだ。

カフェは、仕上がりを待つウェイティングスペースの役割だけではない

スタッフはすべてのセクションを横断的に動いている。顔写真は店長の佐藤さん。もともとはここの利用者だったそうだ。店内は一番奥がカフェカウンターとなっている

 カフェも自前で運営している。スタッフは洗濯代行の受付をしながらも、コインランドリースペースにも気を配り、さらにカフェのオーダーが入れば、それにも対応する。平日はスタッフ2人、週末は3〜4人で接客している。

 カフェの利用者は、もちろん、乾燥の仕上がりを待っているお客さんもいるが、カフェだけを利用しに来るカップルなどもいる。クラフトビールなども置いてある。9時から21時まで、不思議な共有スペースでカフェを楽しむ感じがどことなく新しい。