メガソーラーの事例も

足立鹿浜店では太陽光発電設備を設けていませんが、ほかのZEB店舗では設置していますね。

藤井足立鹿浜店は諸条件から太陽光発電を取り入れていませんが、津島店のように屋上にメガソーラーを設置した事例もあります。津島店はZEB実証事業の申請段階ではNearly ZEBとしていましたが実際にはZEBを達成しています。

 これまでの経験上、蓄電設備を設けなくても店舗内で消費する電力量の3割くらいなら太陽光発電で賄えるという感触を持っています。

 もっとも太陽光発電パネルを設置するのはそう簡単ではありません。大規模小売店舗立地法(大店立地法)によって売り場面積に応じた駐車台数が定められているため、パネルを設置できる場所が限られるからです。津島店以降の店舗では、太陽光発電設備を設ける場合でも津島店ほどの容量は確保できていません。

既存店舗の省エネ改修についてはどう計画していますか。

藤井大和ハウスグループは環境と企業利益の両立を掲げた「エンドレス グリーン プログラム」を進めており、当社も早い時期から照明機器の発光ダイオード(LED)化を進めてきました。既存店舗ではLED化がほぼ終了し、次にエアコンの更新をしている段階です。LED化が一回りすると今後は大きな削減が難しくなります。空調の高効率化も期待できますが、あとはいかにオペレーションで削減していくかが重要になるでしょう。

 条件によっては太陽光発電パネルを設置できる可能性もあります。大店立地法で主に想定しているスーパーマーケットなどの業態は利用者の来店頻度が高く、多くの駐車場が必要です。それに対してホームセンターは売り場面積に対して必要な駐車台数がそれほど多くないため、いざ営業を始めると駐車場が余るという状況がしばしば生じます。大店立地法の変更手続きなどの手間はかかりますが、こうした余剰の駐車場部分にパネルを設置する余地はあると考えています。

ロイヤルホームセンター店舗開発統括部 店舗開発部 建築設備グループの藤井孝章氏(写真:守山 久子)
ロイヤルホームセンター店舗開発統括部 店舗開発部 建築設備グループの藤井孝章氏(写真:守山 久子)
[画像のクリックで拡大表示]

 この記事は、日経 xTECH(クロステック)の「省エネNext」に掲載したものの転載です(本稿の初出:2020年3月31日)。