村田製作所(京都府長岡京市)は2020年3月、生産子会社である岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)の工場に駐車場型メガソーラーシステムを導入した。前回に続き、設置の狙いやプロセスについて関係者に語ってもらう。

岡山村田製作所の駐車場型メガソーラーシステム(写真:村田製作所)
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駐車場型の太陽光発電システムは、固定買取制度(FIT)の認定を受けていますね。

坂田繁寛氏(村田製作所企画管理本部管理グループファシリティ部部長)FIT以外も検討しましたが、今回は制度に間に合い、かつ採算に乗ると判断しました。全量買い取りで、FITが終了してから自家消費に切り替える想定です。CO2は年間1698トン(初年度推定)を減らせる予定です。

投資回収期間はどの程度を設定しているのでしょうか。

坂田氏省エネルギー関連施設の場合、社内で目安とする投資回収年数は一般的な施設より長い8年としており、再生エネルギー関連では10年超で実施した案件もあります。採算性を検討して条件をクリアした場合に実行します。

設計と施工(現場管理)はオムロン フィールドエンジニアリングが担当しています。

坂田氏複数社を対象にコンペを実施して、オムロン フィールドエンジニアリングに依頼しました。同社の提案は両面発電パネルを採用し、駐車場と組み合わせるというもの。車の配置やパネルの高さ設定などを含めた内容でした。

勝間篤氏(村田製作所企画管理本部管理グループファシリティ部施設課チームリーダー)両面パネル化によって発電量が6%アップし、投資コストの早期回収に結び付けられました。

神林修氏(オムロン フィールドエンジニアリングコンストラクション本部EM設計施工部経営基幹職)当初の提案をベースに調整を図りながら、実際の計画を進めました。安全性や使い勝手を勘案して柱の配置をはじめとするカーポートの形状、配置を設定しています。

勝間氏FITの調達期間は20年です。駐車場に利用していると稼働しながらのメンテナンスが難しいので、その間の保証や性能が劣化しないことなどを太陽光発電パネルの選定時の要件としました。

北側からの駐車場全景。L字形の敷地に太陽光発電パネルの屋根を架けたカーポートを配置した(写真:村田製作所)
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