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米国でスマホの盗難が社会問題に

2013/06/13

Christopher Null PC World

 ファイアウォールを更新しようが、パスワードを16文字に設定しようが、セキュリティパッチを即時適用しようが、防げない脅威はある。悲しい現実だが、企業が被害に遭う可能性が最も高いコンピューター犯罪は、モバイルデバイスの物理的な盗難だ。外回りの営業担当者が車上荒らしでノートパソコンをかばんごと盗まれるケースもあれば、地下鉄でスリの被害に遭うケースもある。

 デバイスの盗難に関しては、不安を覚える統計も明らかになっている。米Kensingtonが昨年公表したデータによると、企業のノートパソコンの10台に1台は、使用期間内に紛失や盗難に遭うという。また別のデータによると、ノートパソコンの盗難は53秒に1台のペースで発生している。

 最近は、窃盗犯にとってスマートフォンが手軽な標的となっている。スマートフォンの盗難は各地で横行している。サンフランシスコでは、今や強盗事件の半数は携帯電話絡みだ。だが市民の側は、治安の悪い地域を歩くときでも、特にためらいもなくスマートフォンを利用し、画面に没頭して周囲の状況に意識が向いていないことがある。ニューヨークでは昨年、携帯電話の盗難が40%も増加したという。

 盗む側からすると、スマートフォンは現金化しやすくて実入りがいい。転売が簡単で価値が高いうえ、持ち運びやすく隠すのも楽だ。街で大画面テレビを運んでいたら注目されてしまうかもしれないが、iPhoneを手に街を歩いていても誰も気に留めない。それに手口もかなり簡単だ。ユーザーの手から端末を奪い取って逃げ出すだけでいい。宝石類や財布を奪い取るのとは違い、たいていは脅迫や威嚇が必要ない。ただし場合によっては、死傷者が出るような凶悪な強盗事件となるケースもある。

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