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Ballmer氏の退任でMicrosoftの変革はイバラの道へ(下)

2013/09/03

Mark Hachman PC World

 米Microsoftは、人々の仕事と社会生活をつなぐ枠組みを確立させ、包括的なソフトウエアとサービスで、パソコン、携帯電話、タブレット、ゲーム機の世界を1つに融合した存在になる。実際、同社はそう認識されるための枠組みを作りはした。だが、その構造は思った以上にもろかった。そして、Steve Ballmer氏の退任が決まった今、きわめて間が悪いときに、同社の体制に緊張が走ることになった。

 だが、Ballmer氏やMicrosoftはそうした理解を行動に移すのがあまりに遅すぎた、とも言える。例えば、同社が携帯音楽プレーヤー「Zune」を発売した頃、米Appleは既にiPodからiPhoneへの移行を進めていた。Xboxに関しても、音楽や映画を配信するストアを立ち上げたのはつい最近のことだ。そして、WindowsとWindows Phone向けのアプリ環境やWindows 8ストアが、お粗末な状況にあることは言うまでもない。

アイデアは良くても遅すぎた実行

 この先もMicrosoftの正念場は続く。米Becker Capital ManagementのファンドマネージャーPat Becker Jr.氏が、米Bloombergの記事で述べている次の言葉が的を射ている。「来年初頭に新しいCEOが就任すれば、その年のホリデーシーズンに間に合うような意思決定を行える可能性がある。だがそれは同社のような企業を迅速に立て直せる人物を期待することを意味し、期待のしすぎかもしれない」

 Windows 8、Xbox One、Office、Windows Serverなど、Microsoftでは昨年から今年にかけて新製品や新バージョンの発表、発売が相次いだ。同社の取締役会は明らかに、同社が安定した状態にあり、新しいトップを据える間もバランスを維持できると考えている。だが、筆者はそうは思わない。確かに同社のエンタープライズ事業は足場が安定しているが、Windows 8.1やその後の製品には引き続き慎重な舵取りが求められる。製品の大きな問題点に修正を加えないとしてもだ。

 ほかにも問題は山積している。Windows Phone用アプリもWindows 8用アプリも、苦戦が続いている。Xbox Oneはまだ発売前だが、世間の前評判ではソニーのゲーム機に水をあけられている。Microsoftがこれらのプラットフォームすべてに力を入れていくとしても、それぞれの担当チームは、自分たちが正しい方向に進んでいるという確信が持てなくてはならない。

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