TOPHardware > iPhone 5c、こうすればもっと安くできた(後)

Hardware

iPhone 5c、こうすればもっと安くできた(後)

2013/10/10

Gregg Keizer Computerworld

##本文

 米Appleのスマートフォン新モデル「iPhone 5c」には、低価格化を図る余地はまだ残っていた。実際、現地時間2013年9月10日に同機種が発表される前に多くのアナリストが予想していたのは、もっと価格の安い製品だった。しかし、同機種の製造原価を調査した専門家は、安価な製品では同社が長年にわたり積み上げてきた評価やイメージを損なう恐れがあったと指摘する。

前編から続く)

 だが、販売価格を400ドル(契約なしの場合)まで下げたiPhoneでも、Appleの通例通り68%程度という大きなマージンを確保することは不可能ではなかったとRassweiler氏は主張する。ただしその場合、さまざまな面で節約する設計にし、製造原価を130ドル程度まで引き下げる必要がある。

 どのような部品を組み合わせ、どの部分を妥協すれば、その原価のiPhoneを実現できるのかを探るために、iSuppliは仮想の部品表を試作してみたという。

 販売価格400ドルを想定した仮想のiPhoneについて、Rassweiler氏はこう話す。「製造原価は134ドルまで下げられると分かった。iPhone 5cと同じA6プロセッサを搭載し、ディスプレイも同じだ。ただし、メモリーは1Gバイトから512Mバイトに減らし、NANDフラッシュメモリーは8Gバイトに減らし、バッテリーは1250mAhに減らし、携帯ネットワーク通信は3Gのみにする必要がある」

 実際のiPhone 5cは、NANDフラッシュメモリーは下位モデルでも16Gバイトを搭載し、バッテリーは1510mAhだ。通信も、3Gに加えて4G LTEにも対応している。

 仮想の廉価版iPhoneで妥協が必要な点はそれだけではなかった。背面カメラの画素数を5メガピクセルまで落とし、Wi-Fiも2.4GHzのみの対応にする必要がある。実際のiPhone 5cは、背面カメラは8メガピクセルで、Wi-Fiは2.4GHzと5GHzの両方に対応している。

 「この廉価版は、実際のiPhone 5cのスペックとはあらゆる面で大きな隔たりがある」とRassweiler氏は話す。

↑ページ先頭へ