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携帯から削除したテキストメッセージ、専門家はこうして復元する(下)

2014/04/04

Tom Kaneshige CIO

 企業のCIOにとって、社員が個人所有の携帯端末で交わすテキストメッセージは盲点となる。会社のネットワークを経由しないため監視できないし、いったん削除されたら復元は難しそうに思える。おそらく携帯電話会社も、メッセージの内容までは保存していない。

前回から続く)

 バックグラウンドに存在する未割り当ての領域にテキストメッセージの一部または全体が偶然残っていれば、その内容を復元できる。最近のiPhoneなど、機種によっては、暗号化アルゴリズムの使用により、バックグラウンドの情報もすべて暗号化されている。

 どこかにバックアップが取ってある場合には、そのハードディスクの中に、アクティブなテキストメッセージと削除済みのテキストメッセージの両方が残っていることもある。

携帯電話会社が保持しているデータはどうか。

 テキストメッセージの内容に関して、捜査員が携帯電話会社に協力を求めたという話は聞いたことがない。私の理解では、携帯電話会社が保持しているのは、せいぜいメタデータ止まりだ。それも、送受信したメッセージの総数といった概略レベルの情報だけかもしれない。あるいは、送信者と受信者くらいは保持しているかもしれないが、メッセージの内容そのものは、おそらく残っていない。

 端末本体と、バックアップ用のパソコンを確保することは重要である。BYODに関しては、社員が退職する時に備えて綿密な出口戦略を定めておくことが肝心だ。テキストメッセージが関係していると考えられる場合には、その端末を多少なりとも調査することが必要となる。

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