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スマホの「キルスイッチ」で年間最大26億ドルを削減可能

2014/04/02

Martyn Williams

 盗まれたスマートフォンをリモートで使用不能にできる「kill switch(キルスイッチ)」が広く導入された場合、米国の利用者が盗難に関連して行う支出を年間で最大26億ドル削減でき、スマートフォンの盗難事件も減るとするレポートが発表された。

 スマートフォンの盗難事件の増加を受けて、警察機関幹部や政治家からは、米国内で販売されるすべてのスマートフォンにキルスイッチを標準装備するよう携帯キャリアに求める声が強まっている。盗んだスマートフォンをキルスイッチで無効化するのが一般的になれば、盗難は減るはずだとの考えからだ。

 だが、キャリア各社はこうした要求に反対する姿勢を見せている。米上下両院やカリフォルニア州議会では、キルスイッチの搭載を義務づける法案も提出されている。

 今回、キルスイッチの搭載がもたらす効果を試算してレポートにまとめたのは、米クレイトン大学で統計学、データサイエンス、アナリティクスの准教授を務めるWilliam Duckworth氏だ。それによると、支出削減効果の大部分は、保険料の支払いが減ることに伴うものである。

 レポートによると、盗まれたスマートフォンの買い替えに利用者が投じている額は全米で年間約5億8000万ドル、端末の保険料として支払っている額は48億ドルだ。

 キルスイッチの推進派は、無効化したスマートフォンは転売価値がなくなるため、盗難は大きく減ると主張している。実際にそうなると仮定した場合、盗まれた端末の買い替えに伴う5億8000万ドルの支出は大幅に抑えられることになる。

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