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新端子「Type-C」でUSBがますます簡単・高速に(前)

2014/05/20

Brian Nadel Computerworld

 モバイルデバイスを充電器や他のデバイスと接続する手段として、USBは広く普及している。現在、USBには7種類のコネクターがある。USB 2.0のA、B、Mini-B、Micro-B、およびUSB 3.0のA、B、Micro-Bだ。近い将来、さらに新たなコネクターが加わることになった。それが「Type-C」だ。

 実のところ、Type-Cは最終的にUSB界の「天下統一」を成し遂げる可能性がある。パソコンのキーボードやマウスから、外部記憶装置、ディスプレイに至るまで、あらゆるデバイスをType-Cだけで接続できるようになるかもしれない。

 USB規格の標準化団体であるUSB Implementers Forum(USB-IF)の会長、Jeff Ravencraft氏は次のように述べている。「Type-C端子は大きな一歩だ。最初の移行期の間は混乱があるかもしれないが、従来の大ぶりなUSB端子からType-C端子への統合や置き換えが次第に進んで、非常にシンプルになることが考えられる」

 Type-C端子は、米Intelが2014年4月2~3日に中国の深センで開催した開発者向けカンファレンス「Intel Developers Forum(IDF)14」の中で初めて披露された。端子の外観は平たくて角が丸く、現行のMicro USB端子によく似ている。ただし、Micro USB端子は6.8×1.8mmであるのに対し、Type-C端子は8.3×2.5mmと、幅も厚みも若干大きい。

 また、Type-C端子には、従来のUSB端子とは大きく異なる特徴がある。上下の区別がなく、端子の両面に接触部があることだ。その点は米AppleのLightning端子と同様である。

 したがって、現行のUSB端子とは違い、コネクターを差し込む時に向きを気にする必要はない。どちら向きに差し込んでも正しく接続できる。手探りでコネクターをつなぐ時でも、あちら向きとこちら向きで試行錯誤するという面倒な手間は不要だ。挿入してカチッという音がすれば、きちんと接続できている。

 Type-C端子の登場は絶好のタイミングである。USB-IFが2013年に策定した「USB 3.1(SuperSpeed USB 10Gbps)」の仕様が業界で注目を集めているからだ。同仕様に対応するデバイス、ホスト、ハブ向けの新しいコントローラーチップは今後数カ月のうちに登場する見込みである。

 USB 3.1は「SuperSpeed+」とも呼ばれ、既存のUSB仕様との互換性を維持している。接続する機器の両方がUSB 3.1に対応していれば、最大10Gbpsでのデータ伝送が可能だ。AppleのI/O技術「Thunderbolt」と同等の速度であり、USB 2.0(最大480Mbps)や現行のUSB 3.0(最大4.8Gbps)と比べると飛躍的に向上している。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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