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Windows RT、とりあえず今は死なず

2014/05/22

Matt Hamblen Computerworld

 米Microsoftは現地時間2014年5月20日、タブレット端末「Surface」の新製品発表イベントを開催したが、苦境のOS「Windows RT」については何の言及もしなかった。

 この日の主役は、12型ディスプレイを搭載した新型タブレット端末「Surface Pro 3」だ。OSはWindows 8.1で、米Intelの「Core」プロセッサ(Core i3/i5/i7)を搭載する。Microsoftの幹部は、ノートパソコン代わりになるマシンでビジネスに最適だとアピールした。

 では、今後Windows RTはどうなってしまうのだろうか。もともと同OSは、2012年10月発売のタブレット端末「Surface RT」で初めて搭載された。多くのタブレット端末やスマートフォンが採用するARMアーキテクチャ向けの軽量OSで、消費電力を抑える設計となっている。

 今回のイベントの後、いくつかのブログでは、Windows RTは死んだも同然との指摘が見られた。しかし一部のアナリストは、Windows RTは少なくともあと数年は生き延びるとの見通しを示す。例えば、「Nokia Lumia」ブランドのタブレットの代名詞となるかもしれない。フィンランドNokiaで携帯電話やタブレットを手がけていたデバイス・サービス部門をMicrosoftが買収したからだ。Windows RTを搭載した7~8型の小型版のNokia Lumiaタブレットが、早ければこの秋にも登場する可能性があるとの観測を示すアナリストもいる。

 米IDCのアナリストTom Mainelli氏に対し、Windows RTはどうなっていくのか尋ねたところ、「それはよい質問だ」と同氏。最近Microsoftの幹部と同氏が会った時には、Windows RTのアップデートの話や、同OSを搭載したSurfaceの新製品の話は出なかったという。

 「ARMで動作するバージョンのWindowsは今後も残すとMicrosoftはたびたび繰り返してきたことから、なくなるとは思わない。だが、Windows RT搭載のタブレットにエンドユーザーは魅力を感じていないので、今後も販売数はきわめて低い水準のままだろう」と同氏は話す。また、スマートフォンと小型タブレットの両方で共通で動作するARM版OSが登場する可能性も考えられると同氏は言う。

 英Kantar Worldpanel ComTechで調査を統括するCarolina Milanesi氏は次のように話す。「MicrosoftがWindows RT搭載の『Surface 2』を今回刷新しなかったということは、OSとしてのRTについて決定すべき点がまだ残っているということである。もしかすると、RTはコンシューマー向けとしてSurfaceではなくNokiaの配下に移すのかもしれない」

 その場合、Surface(具体的にはSurface Pro 3)は、Microsoftのタブレットのうちで実務向けの製品となり、今後登場するWindows RT搭載機は、映画、電子書籍、ゲームなどのコンテンツを主に利用するためのデバイスということになる。

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