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Windows RT、とりあえず今は死なず

2014/05/22

Matt Hamblen Computerworld

 一方、Milanesi氏と若干異なる見解を示したのは、米Moor Insights&Strategyのアナリスト、Patrick Moorhead氏だ。同氏の予測では、米Qualcomm製のARMプロセッサとWindows RTを搭載した7~8型画面のSurfaceタブレットが2014年末~2015年初頭に登場する。その後、Windows RTはWindows 9に移行し、2015年にはフルバージョンのWindowsと共通のコードを基盤としたものになるというのが同氏の予測だ。

 Microsoftが第2世代のSurfaceを発表したのは2013年9月だった。Windows RT 8.1搭載の「Surface 2」と、Windows 8.1搭載の「Surface Pro 2」で、どちらも画面は10.6型だ。さらに米国では、2014年3月にSurface 2のLTE対応版も登場した。

 Microsoftが約72億ドルを投じたNokiaのデバイス・サービス部門の買収は2014年4月に完了した。その後同社は、Windows RT 8.1搭載で10.1型画面のタブレット端末「Nokia Lumia 2520」の販売を開始した。オンラインストア「Microsoft Store」での価格は399ドルからだ。プロセッサはQualcommの「Snapdragon 800」を搭載する。ARMベースの2.2GHzクアッドコアCPUだ。399ドルという価格は、従来の499ドルから100ドル引きと示されている。米AT&TのLTEネットワーク向けのモデルだが、2年間の新規契約の有無で価格は変わらない。

 Lumia 2520の値下げが悪い徴候かどうかはともかく、Windows RTは、約2年前に登場した少し後からずっと凋落が続いている。現在もWindows RT搭載機を発売しているのは、Microsoftと、同社傘下となったNokiaのデバイス・サービス部門だけだ。台湾HTC、米Dell、台湾ASUSTeK Computer、韓国Samsung Electronicsといった各社は既に同OSから撤退した。

 Microsoftが2013年7月に発表した決算では、Surface RTの販売不振に伴う費用として同社は約9億ドルを計上している。

 Windows RTに対する不満で最も大きいのは、デスクトップアプリケーションが使えないというものだ。「フルバージョンのWindowsとは違う、欠落版のWindowsだ。実行できないアプリケーションもあるからだ」と、米J.Gold Associatesのアナリスト、Jack Gold氏は言う。「もともとこのOSは、Microsoftにとっての『プレースホルダー』として登場したものだ。消費電力が少なく、競争力のある手ごろな価格で市場に素早く投入できる製品だったということだ」

 Gold氏も、何人かのアナリストと同様、Windows RTは今後しばらくは存続すると予測する。Nokia Lumiaブランドの大量販売商品として使われる可能性が高いと同氏は見る。

 Windows RTの今後について、Microsoftにもコメントを求めたが、回答はなかった。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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