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ソーシャルメディアとプライバシーの複雑な連鎖(中)

2014/06/11

Matt Kapko CIO

 最近、データブローカー(個人情報販売業者)の実態が明るみに出るようになり、その活動に対する認識が広まってきた。これに合わせて、ネット上の自らの個人情報を取り戻すための行動を起こす消費者も増えている。ソーシャル化やネットワーク化がますます進む一方で、自らの情報を一切共有したくない、あるいは共有するデータをできるだけ少なくしたいという新たな切望が見られる。

前回から続く)

 「我々が暮らしたいのはこのような世界ではない」とAngwin氏は言う。同氏の近著には「Dragnet Nation: A Quest for Privacy, Security and Freedom in a World of Relentless Surveillance」がある。

 Angwin氏は、米Googleのオンラインサービスの利用をやめ、検索は「DuckDuckGo」に、ブラウザーは「WhiteHat Aviator」に切り替えた。また同氏は、「Disconnect」というアプリケーションをインストールすることを勧めている。表示したサイトや検索語句など、ブラウジングの裏でひそかに個人データを収集している膨大なデータブローカーを明示し、そのアクセスをブロックするツールだ。

 同氏はCBSの番組で、スマートフォン入れに使っているバッグをプロデューサーに見せた。金属を使った素材で通信を遮断するというものだ。さらに同氏は、「現在の私のような生き方はとても不便だ」と述べた。また、プライバシーを維持して生活していくためには、何かを犠牲にせざるを得ないと付け加えた。

 60 Minutesのプロデューサー、Maria Gavrilovic氏はこう話す。「データブローカー業界がすべて悪だというわけではない。悪事を働いている企業もあれば、利用者の助けになろうとしている企業もある。消費者の中にも、クーポンや割引情報がたくさん欲しいという人もいると思う」。欠けているのは選択肢であり、そのことが人々にとって最大の懸念になっていると同氏は言う。

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