TOPセキュリティ > ソーシャルメディアとプライバシーの複雑な連鎖(下)

セキュリティ

ソーシャルメディアとプライバシーの複雑な連鎖(下)

2014/06/13

Matt Kapko CIO

 最近、データブローカー(個人情報販売業者)の実態が明るみに出るようになり、その活動に対する認識が広まってきた。これに合わせて、ネット上の自らの個人情報を取り戻すための行動を起こす消費者も増えている。ソーシャル化やネットワーク化がますます進む一方で、自らの情報を一切共有したくない、あるいは共有するデータをできるだけ少なくしたいという新たな切望が見られる。

前回から続く)

 こうした事例の約90%は、この措置だけで違反が是正される。それでもDMAの規則に従わない企業については、最終的にはDMAのプレスリリースで社名を公表し、法令違反があった場合には、関係当局に引き継ぐ。

 ネット上で自らの情報を保護するために消費者はどうすればよいか、Thomas氏に尋ねてみたが、これといった回答はなかった。結局のところ、個人データを収集されても、純粋にマーケティングや広告目的で利用されている限り、悪事は起こり得ないというのが同氏やDMAの見解なのだ。起こり得る最悪の事態は、本人とはまったく無関係な広告を受け取ることだとThomas氏は言う。

 「消費者が自らを保護する方法に関しては、懸念は少ないか、あるいはまったくない。なぜなら、そもそも各社が常に規律に従って行動するよう、我々が統率しているからだ。この自主規制のプロセスが適切に機能している理由は、顧客の側に立って規律に従おうという非常に強い動機づけが各社にあるからだ」

 それでも、DMAが消費者から受ける苦情は年間約2万件に及ぶ。したがって、すべてがユーザーにとって正しい行動や適切な行動でないのは明らかだ。

↑ページ先頭へ