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モバイル戦略で行き詰まる企業

2014/06/12

Tom Kaneshige CIO

 モバイル革命についていまだに知らないという企業があったとしたら、そろそろ隠遁状態から抜け出して、皆と同じ空の下に出てきた方がよいかもしれない。ビジネスコンサルタント流に言えば、モバイルは一大変革をもたらすテクノロジーであり、その影響はあらゆる業種のあらゆる企業に及ぶ。

 だが公平を期して言えば、問題は、企業がモバイル技術の威力に気付いていないということではない。多くの企業がモバイル技術を適切に取り入れられていないことに問題がある。コンサルティング大手Accentureが世界14カ国の大企業の幹部約1500人を対象に実施した調査をまとめた「Accenture Mobility Insights Report 2014」によると、モバイル関連の取り組みで十分な進展が得られているとした企業は全体の5分の2にとどまっている。残りは今一つの状況だ。

 「そうした進展を実現するまでに時間がかかっている」と、Accenture Mobilityのマネージングディレクター、Terri Rinella氏は言う。

 明るい点は、モバイル戦略を持つことの価値を企業が認識してきたということだ。実際、正式なモバイル戦略を定めているとした回答は87%で、前年の58%から伸びている。また、CEO(最高経営責任者)もモバイルに関与するようになっている。モバイル戦略を策定する時にCEOが関与したとの回答は35%だった。

 ただ残念ながら、モバイル戦略に不備が多いためにモバイル技術の恩恵が得られていないというケースもありそうだ。モバイルの取り組みはまだ採算が合っていないとした回答は86%に及んでいる。また、約3分の2の企業では、モバイル技術の実際の導入に関する問題点のせいで大きな進展が得られていない可能性が高いという。

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