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NASA、冥王星通過後の宇宙探査機の探査目標をハッブル望遠鏡で捜索へ

2014/06/19

Sharon Gaudin Computerworld

 ハッブル宇宙望遠鏡による捜索では、射手座の方向のエリアにある天体を探す予定だ。しかし、同望遠鏡にとっても、それを扱う科学者にとっても、簡単な作業ではない。

 ハッブル宇宙望遠鏡は、宇宙の辺境にある銀河も観測できる強力な望遠鏡だが、カイパーベルト天体を見つけるのは、「干し草の山から針を見つけるようなものだ」とNASAは表現する。一般にカイパーベルト天体はニューヨークのマンハッタン島程度の大きさで、炭のように黒い。

 ハッブル宇宙望遠鏡には、世界中の天文学者から観測の申請が寄せられる。それらを合わせると、その年の利用可能時間をはるかに超える。申請は科学者のグループが審査する。ポイントは、ハッブル宇宙望遠鏡ならではの性能が不可欠で、地上の望遠鏡では対応できないプロジェクトかどうかという点だ。

 NASAによると、ハッブル宇宙望遠鏡は約8年前のニューホライズンズ打ち上げの前にも活用し、同探査機の新たな目標を見つけたという。例えば、冥王星およびその最大の衛星カロンの周囲を回る4つの小衛星をハッブル宇宙望遠鏡で発見した。また、冥王星の地表の詳細な地図を作成する時にも同望遠鏡を使用した。ニューホライズンズが2015年のフライバイで行う冥王星の接近写真の撮影は、この地図を用いて計画する。

 このほかにも、ハッブル宇宙望遠鏡は宇宙探査に関連するさまざまな成果を上げてきた。

 2013年12月には、木星の衛星エウロパの南極から水が高く噴き上がっているのがハッブル宇宙望遠鏡で発見された。エウロパは、木星の衛星のうちで内側から6番目にあり、太陽系の衛星のうちで6番目に大きい。

 NASAの2015年の予算案には、エウロパのこの発見についてロボット技術を利用して調査するミッションのための予算が含まれている。NASAは、エウロパに対するロボットミッションの第一弾を2020年代半ばに開始する意向だ。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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