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64ビットARMサーバーが登場、GPUの演算能力を活用

2014/06/25

Agam Shah IDG News Service

E4 Engineering's EK003 ARM 64-bit server
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 初の64ビットARMサーバーとなるCirrascaleの「RM1905D」とE4 Engineeringの「EK003」は、2014年中に出荷を開始する予定だ。いずれも、米Applied Microの8コアプロセッサ「X-Gene」と、NVIDIAのGPU「Tesla K20」を搭載する。DDR3メモリー、10ギガビットイーサネット、PCI Express 3.0に対応し、電源は400Wだ。

 RM1905Dは1Uサーバーで、クラウドやハイパフォーマンスアプリケーションに適している。EK003は3Uサーバーで、Webコンピューティング、アナリティクス、ビデオレンダリング、科学技術アプリケーションに適している。EurotechのARMサーバーについては、システム構成の詳細は明らかにされなかったが、NVIDIAによると水冷式のサーバーだという。

 NVIDIAにとっては、ARMサーバーはGPUの大きなセールスチャンスになる。x86プロセッサや米IBMのプロセッサ「Power」に既に対応しているTeslaがARMプロセッサに対応することは、次なる一歩として理にかなっているとBuck氏は話す。

 「ARM64への関心は高い」と同氏は言う。

 Applied MicroのX-Geneは、独自のデザインに基づくチップで、誤り訂正やRAS(信頼性、可用性、保守性)など、モバイルデバイス用の一般的なARMチップにはないサーバー向け機能を持つ。また、I/O、ネットワーク、信号処理のコンポーネントも備えている。

 だが、ARMサーバーにはソフトウエアのサポートが不足している。サーバー用アプリケーションの大半はx86向けに開発されているからだ。それでも、Hadoop、OpenStack、LAMPスタックは既にARMをサポートしているし、2015年にはJavaもネイティブにサポートする。

 また、NVIDIAは今回のカンファレンスで「CUDA 6.5」を発表した。CUDAとは、CPUとGPUの処理能力を組み合わせて並列計算処理に活用するための独自の開発プラットフォームだ。CUDA 6.5で同社はARMプロセッサのサポートを追加した。

 Buck氏によるとNVIDIAは、Applied Microに加えて、米Broadcomや米Caviumなど、サーバー向けARMチップを手がける他社の動向も注視しているという。こうした各社のチップもGPUをサポートする可能性を同氏は示唆している。

 NVIDIAはAMDの追い上げにも直面している。AMDもサーバー向けARMプロセッサを開発しており、「FirePro」など、HPC向けのGPUを販売している。NVIDIAにはサーバー専用のCPUはなく、開発もしていないとBuck氏は話している。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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