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Linux Foundation、車載システム向けLinuxプラットフォームを公開

2014/07/07

Ian Paul TechHive

 コネクテッドカーを巡る動きが加速しつつある。Linuxの普及促進を目指す非営利団体The Linux Foundationは2014年6月30日、Linuxベースの車載システム用ソフトウエアスタック「Automotive Grade Linux(AGL)」の初版を公開したことを発表した。オープンソースでカスタマイズ可能なプラットフォームで「ポールポジション」の獲得を目指している。

 Linuxベースの車載システムはこれまでにもあった。AGLがそれらと異なるのは、Linux Foundationが自動車用システムの中核部分として推進しようとしている点にある。つまり、「Ford SYNC」や「QNX」のような、そのまま利用できる完成されたシステムではなく、開発者向けの基盤を提供するものだ。「Debian」と「Ubuntu」の関係と同じように、AGLを基にして、韓国Hyundai Motorや日本のトヨタ自動車のような世界の自動車メーカーから将来の車載システムが登場することを目指している。

 AGLには、車載システムの中核的な機能は備わっている。AGLは「Tizen In-Vehicle Infotainment(IVI)」プロジェクト(そう、あのTizenだ)をベースとしたもので、空調、地図、ダッシュボードの表示、メディアの再生、スマートフォンとの連携など、車載用の各種ソフトウエアが含まれている。Linux Foundationによると、道路計測などのミッションクリティカルシステムにも対応しているという。

 だが、車載用プラットフォームは、仮にソフトウエアが優れていても、業界内で支持と採用が広がらなければ真価を発揮できない。その点、AGLは幸先のよい滑り出しを見せている。AGLの参加企業には、Hyundai、英Jaguar Land Rover、日産自動車、トヨタ自動車という大手自動車メーカー4社のほか、ドイツAdvanced Telematic Systems、富士通、米Harman International、米Intel、韓国LG Electronics、NEC、パナソニック、韓国Samsung Electronicsなどの大手企業が名を連ねた。

 AGLの車載システムを搭載した最初の車がいつ登場するかは明らかではない。車の開発サイクルが数年であることを考えると、しばらく先になる可能性もある。

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