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米スタートアップ企業、キーボード並みの巨大チップを発表

2019/08/21

Mark Hachman PCWorld

 これだけ巨大なチップの製造にはさまざまな課題が伴い、欠陥なしでの製造は不可能だ。この点はCerebrasも認めている。製造上の欠陥が避けられないのはどのチップメーカーも同じで、1枚のウエハーから製造したチップにある程度含まれる「不良品」を排除することで対応しているが、Cerebrasの場合は、欠陥で一部のコアが使用できないことを想定して、処理に使うコアに冗長性を持たせた設計を取り入れている(どの程度の数を想定しているのかは明らかにしていない)。コア間を接続するファブリックは、問題があるコアを回避できるようになっている。

 また、冷却の問題もある。これだけ巨大なチップは、ヒートシンクとファンだけでは冷やせない。Cerebrasによると、チップの上に「コールドプレート」を付け、垂直配置の複数のパイプを使った水冷式でチップを直接冷やすようになっている。サイズが巨大すぎて従来のパッケージでは収まらないことから、Cerebrasが独自に設計したパッケージを使用し、PCB、ウエハー、両者をつなぐカスタムコネクタ、コールドプレートを組み合わせている。

 Hot Chipsでお披露目されるチップの中には、その後二度と目にしないものも多い。Cerebrasの今回のチップもその類いに近いと言えよう。この手のプロセッサがパソコンに搭載されることはないだろうし、サーバー界でも長期的に生き残る製品かどうか分からない。だが、Hot Chipsの魅力は、何が飛び出してくるか予測がつかないことにある。Cerebrasの今回のチップはまさに驚きだ。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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