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Microsoft、ガラスにデータを記録する技術の概念実証を発表

2019/11/06

Mark Hachman PCWorld

 米Microsoftは、11月4日に開幕したイベント「Ignite 2019」で、さまざまな新製品やイノベーションについて発表した。ブラウザーEdgeのリニューアル版や、Excelの自然言語対応機能など、近々提供が始まる新製品や新機能ばかりではない。商用化がまだ先の技術の中にも、興味深い発表があった。その1つが、石英ガラスをデータの記録メディアとして利用するプロジェクト「Project Silica」だ。

Credit: Microsoft

 Project Silicaが目指す技術では、レーザーを使って石英ガラスの内部に3次元でデータを記録する。2次元画像のピクセルに相当する「ボクセル(voxel)」という単位を用いる。厚さ2mmのガラスの内部に100層以上のボクセルを記録する仕組みだという。今回のIgniteでは、米映画会社Warner Bros.の協力のもと、1978年の映画「スーパーマン」のデジタルデータを7.5cm四方のガラス1枚に記録するという概念実証の成果が示された。

 Microsoftは2016年以降、DNAにデータを保存するという生物学的なストレージの試みについて発表を行っている。それに比べると、石英ガラスを使うストレージは、より現実的な試みと言えよう。書き込みに赤外線レーザーを使うという点は、DVDなどの従来の記録メディアと多少似ているが、こちらはガラスの内部に多階層で書き込む。データの読み取りは顕微鏡のような装置を使い、ガラスから反射する光の読み取りに機械学習も利用する。また、データを記録したガラスに対して、煮沸、スチールウールでの研磨、電子レンジへの投入などを行っても、データの損傷や劣化は生じなかったという。

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