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NVIDIA、Arm買収でスマホ市場での拡大を狙う
2020/09/16
英Armを買収する米NVIDIAは、Armのライセンシー企業のネットワークを生かして、NVIDIAのGPU技術もライセンス供与していく考えを明らかにした。将来のスマートフォンのSoCに、NVIDIAのGPU技術が取り入れられることになるかもしれない。

NVIDIAのJensen Huang最高経営責任者(CEO)は13日の会見で、Armのネットワークを流通チャネルとして活用し、グラフィックスをはじめとするNVIDIAの広範なテクノロジーをライセンスしていきたいとの意向を示した。「Armの巨大なネットワークを通じて提供する対象としては、まずは当然ながら、GPUやアクセラレーテッドコンピューティングアーキテクチャーがある」とHuang氏は語っている。
NVIDIAはこの日、Armを最大400億ドルで買収することを正式に発表した。今後、規制当局の承認を取得すれば買収が成立するが、GPU開発元としてのNVIDIAの役割や、スマホ業界におけるArmの勢力の大きさを考えると、規制当局はこの買収案を厳しく精査することになるかもしれない。Huang氏は、両社の組み合わせを「相互補完的」だと表現しており、Armのテクノロジーを生かして、NVIDIAのAI向け事業やデータセンター向け事業を強化できると考えている。