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半導体不足がスマートフォンにも波及か
2021/03/16
新型コロナウイルスの感染拡大の影響によるコンシューマー向け電子機器の需要増を背景に、自動車業界はこの数カ月、半導体不足への対応に苦慮している。英Reutersの報道によると、この波はスマートフォン業界にも及びつつあるようだ。

Reutersは3月12日の記事で、韓国Samsung Electronics向けのサプライヤーから得た情報として、米Qualcommのチップが不足しているとの話を伝えた。Samsungのミドルレンジとローエンドのスマホの生産に影響が生じているほか、Galaxy S21などが搭載しているハイエンドスマホ向けチップ「Snapdragon 888」も不足しているという。記事によると、別の受託生産メーカーの幹部からも、Qualcommの各種部品が不足しているとの話が得られており、このメーカーは今年の端末出荷台数を減らすとのこと。
Qualcommのチップや部品は、現在販売されているほとんどのスマホに搭載されている。米AppleのiPhoneも、5Gモデムなどの部品はQualcomm製だ。現在の状況が、スマホ向けチップの不足のみでとどまるのかどうかは不明だ。