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VS Code 1.57、公開リポジトリを安全に扱う機能など搭載
2021/06/15
米Microsoftは6月10日、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」の2021年5月版アップデート(バージョン1.57)をリリースした。主な特徴の1つに、公開リポジトリなどから得たコードを扱う時のセキュリティを強化する「Workspace Trust」機能がある。Visual Studio Code 1.57は、同製品のサイトのダウンロードページから入手できる。

Workspace Trust機能では、信頼できる開発元かどうかが定かではないコードを扱う時に、自動実行を制限するモードでワークスペースを開くことができ、コードの参照といった作業を安全に行うことができる。このモードでは、タスク、デバッグ、ワークスペース設定、拡張機能などを通じた自動実行を抑止する。
このほか、バージョン1.57には次のような新機能がある。
- JavaScriptデバッガーとMicrosoft Edge開発者ツールとの連携。デバッグツールバーの「Inspect」アイコンを選択して、DOM、スタイル、ネットワークなどの状態を確認できる
- JavaScriptデバッガーのソースマップで、名前が変更された識別子に対応
- JavaScriptやTypeScriptのコメントで、JSDocの@linkタグをサポートし、クリッカブルリンクの作成に対応
- TypeScript 4.3.2を同梱
- 「定義へ移動」コマンドで、画像やスタイルシートへの移動に対応
- 起動時の画面を改良し、基本的な使い方の習得などに関する項目を表示
- Notebook APIがほぼ完成
- GitHubのリポジトリを直接参照できる「Remote Repositories」機能に対応。Visual Studio Marketplaceから拡張機能としてインストールできる
- プレビュー機能だった「ターミナル」タブをデフォルトで有効化。また、タブの色の変更や、ドラッグ&ドロップによる並び替えにも対応
Visual Studio Codeは、Web技術を基にしたクロスプラットフォームのアプリケーション開発フレームワークGitHub Electronを基盤としており、Windows版、Linux版、Mac版がある。
(了)