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レーザー送電で稼働する5G基地局、EricssonとPowerLightが実証実験
2021/10/20
レーザーを使ったワイヤレス給電技術の開発を手がける米PowerLight Technologiesと、スウェーデンの通信機器大手Ericssonは、5G基地局にレーザーで電力を供給する技術の実証実験を共同で行ったことを発表した。

この実験では、Ericssonの5G基地局「Streetmacro 6701」(最大消費電力300W)に対し、PowerLightのレーザー送電システムを使って、数百メートル離れた距離から数百ワットの電力を伝送することに成功した。
PowerLightのBob Zak最高執行責任者(COO)によると、このシステムは2~3年以内に製品化できる見通し。また、同社のRichard Gustafson最高経営責任者(CEO)兼社長によると、既に1キロメートルの距離までは実証を行っており、目標は数キロワットの電力を数キロメートルにわたって伝送することだという。
Ericssonは、電線を使わないこのシステムのメリットとして、基地局の展開をスピードアップできることや、災害時に通信手段を素早く配備できること、音楽フェスティバルやスポーツイベントなどの際の一時的なニーズに対応しやすいことを挙げている。