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Windows 10 November 2021 Update(21H2)、正式版が配信開始に
2021/11/18
米Microsoftは11月16日、「Windows 10」の最新の機能更新プログラム「Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2)」を正式にリリースしたと発表した。大型アップデートという扱いだが、目玉となるような新機能はない。また、Windows 10の機能更新プログラムのリリース頻度が、これまでの年2回から、「Windows 11」と同じ年1回に変わることも、あわせて発表となった。

今回の機能更新プログラムも、従来と同様、まずは希望者がWindows Updateから手動でインストールできる形となっている。「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開き、「更新プログラムをチェック」をクリックすればよい。
だが実際のところ、インストールを急ぐ理由はない。Microsoftは以前の発表で、November 2021 Updateの「新機能」として、次の3つを挙げている。
- Wi-Fiの新しいセキュリティー規格「WPA3 H2E」をサポートする。
- 法人向け機能「Windows Hello for Business」で、クラウドトラストという新たな展開方法をサポートし、パスワードレス環境をすばやく構築できるようになる。
- 「Windows Subsystem for Linux(WSL)」と「Azure IoT Edge for Linux on Windows(EFLOW)」でGPU演算をサポートする。
もちろん、無意味な新機能というわけではない。WPA3 H2Eは、サイドチャネル攻撃の防御という点でセキュリティー強化に役立つし、WSLでのGPU演算は、機械学習やパスワードクラッキングなど、演算処理を多用するLinuxアプリケーションを動かす時に役立つ。とはいえ、どちらもニッチな用途と言えよう。それ以上に役立ちそうなのは、各種のバグ修正だが、その多くは目を引くものではないはずだ。
今後は、機能更新プログラムのリリースが年1回になることから、Windows 10の次の「大型アップデート」は、2022年後半に登場する。また、Microsoftは今回のリリースを発表するブログ記事の中で、Windows 10のサポート期間について、従来の告知どおり、少なくとも1つのバージョンは2025年10月14日までサポートを続けると言及している。
今回登場したNovember 2021 Updateのサポート期間は、HomeとProの両エディションがリリース日(11月16日)から1年6カ月間、EnterpriseとEducationの両エディションは同2年6カ月間となっている。
(了)