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米国とEU、データ移転の新たな枠組みについて基本合意
2022/03/29
米国と欧州連合(EU)は、EU域内の個人データを米国に移転する際の新たなルールについて基本合意に達した。Joe Biden米大統領と、EUの執行機関である欧州委員会(EC)のUrsula von der Leyen委員長が3月25日に発表した。欧州司法裁判所が無効と判断したプライバシーシールドに代わる新たな法的枠組みとなる。

従来のプライバシーシールドは、米国政府によるデータ監視に対してEU市民が異議を申し立てる実効手段が用意されておらず、EUの最高裁にあたる欧州司法裁判所が2020年に無効との判決を下した。この判決は、米国とEUの関係における大きな争点の1つになっていた。
共通のコミットメント
今回の基本合意の具体的な内容について、両首脳から詳しい説明はなかった。Biden大統領は会見で、「プライバシー、データ保護、法の支配に対する共通のコミットメントを明確に示す枠組みだ」と述べ、「大西洋間のデータ移動を欧州委員会が再び認めることが可能となり、EUとの7.1兆ドルに及ぶ経済関係の促進につながる」とした。