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Cloudflare、エッジで動くデータベースサービスD1で3大クラウドに勝負を挑む
2022/05/17
米Cloudflareが5月11日に発表したサーバーレスデータベースサービス「D1」は、既存のサーバーレスアプリケーションプラットフォーム「Workers」や、オブジェクトストレージサービス「R2」に続き、エッジでのサービスを強化する一手となる。米AWSや米Microsoft、米Google、米Oracleが提供するデータベースサービスへの対抗軸を目指したものだ。

D1のデータベースはCloudflareが世界250カ所以上に展開するエッジ拠点で稼働する。ユーザーやアプリケーションに近い場所にデータを保存できることから、レイテンシー(遅延時間)の短縮やデータ転送料金の削減につながるとCloudflareは説明する。
米調査会社Constellation ResearchのHolger Mueller主席アナリストは言う。「この手法でサーバーレスデータベースを構築するのは、AWS Lambdaの関数までデータを送るのとは対照的だ」
「現在の市場にはD1に匹敵するサービスはない。今回の発表に対し、クラウド各社はそれぞれ独自の方法で対抗を図るものと考えられる」
D1の特徴の1つとしてはSQLiteのAPIとの互換性が挙げられる。「SQLiteをサポートしており、アプリケーションを開発するうえでトレーニングが必要ないことから、すばやい導入に向く」(Mueller氏)