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Windows用機能拡張ツール「PowerToys」、ARM版Windowsに正式対応
2022/06/10
米Microsoftは6月8日、Windows用の機能拡張ツール「PowerToys」の最新版である「バージョン0.59」の提供を開始した。ARM版Windowsでネイティブに動作するビルドを初めて正式に提供したことが大きな特徴だ。

PowerToysは当PCWorld編集部も愛用しているツールの1つ。Windowsの機能を強化して使い勝手を向上できる。だが、MicrosoftはすべてのバージョンのWindowsを必ずしも均等に扱っているわけではないため、PowerToysに関してもARM版Windowsでのネイティブな動作にはこれまで対応していなかった。ARM版Windowsの搭載パソコンには、同社の「Surface Pro X」や韓国Samsung Electronicsの「Galaxy Book Go」などがある。
今回のバージョン0.59の情報は開発者向けサイトXDA Developersが報じた。ARMにネイティブ対応したことで、実行速度や処理効率の向上が見込まれる。リリースノートによると、ファイル名置換機能「PowerRename」やエクスプローラー用拡張機能で、ARM上でのネイティブ動作に対応するための修正が加わっている。
x86/x64版Windows用のPowerToysには大きな変更はないが、いくつかの細かな改良やバグ修正が加わっている。キー入れ替え機能「Keyboard Manager」では、ショートカットキーで最大4つの修飾キーを使えるようになった。PowerRenameでは、ユーザーインタフェースのフレームワークが新しくなった。
PowerToys 0.59はMicrosoftのGitHubページからダウンロードできる。PowerToysを使ったことがない人はその便利さをぜひ試してみてほしい。筆者のお気に入りは「FancyZones」というツールだ。Windows標準のウィンドウレイアウト機能「スナップ」を強化できる。
(了)