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顧客ドリブンのオープンソースがソフトウエアの未来

2019/12/25

 さらに、2019年初めには、オープンソースの持続可能性を巡る懸念は「フェイクニュース」だと筆者は表現するようになった。オープンソースが全盛期に入ったのは明らかという認識だ。

 オープンソースの存在意義に疑問符が付く状況では断じてないと筆者は引き続き考えているが、持続可能性を追求する対象を間違えていたためエネルギーを浪費してきたという思いもある。その対象とは、ソフトウエアベンダーだ。2013年の記事でも指摘したとおり、オープンソースの真のイノベーションは、顧客から生まれる。すなわち、オープンソースを使ってビジネスを構築し、そのコードを適切にコントリビュートしている企業から、イノベーションがもたらされる。

人民の人民による人民のためのソフトウエア

 米Red HatのJim Whitehurst最高経営責任者(CEO)は、顧客ドリブンのオープンソースの重要性を、10年以上前から訴えていた。2008年のRed Hat Summitで同氏は次のように発言している。「究極的には、当社の世界中の顧客すべてにオープンソースの価値をもたらすためには、顧客に開発コミュニティに参加してもらう必要がある。オープンソース製品の利用者の域にとどまらず、オープンソースに本当の意味で関与してもらうことだ」

 顧客ドリブン(あるいはユーザードリブン)のイノベーションが最善と考えられる理由はいろいろとあるが、Linux界で長年活躍しているMatt Wilson氏は、先日のTwitterの投稿で次のように述べている。「あえて予測すれば、今後のオープンソースソフトウエアは、自ら開発したソフトウエアを自ら使ってビジネス上の問題を解決している企業から登場するものがますます増えると思う。開発したソフトウエアを実地に投入するポジティブフィードバックループにより、こうしたソフトウエアの方が優れていると思う」

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