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Google、TensorFlow Lite向けの新ツール「Model Maker」を発表
2020/04/21
米Googleは、TensorFlowの学習済みモデルをカスタマイズしてTensorFlow Lite向けのモデルを簡単に作成できる新たなツール「TensorFlow Lite Model Maker」を発表した。

TensorFlowはモデルが巨大になることがあり、強力なハードウエアがない環境では推論が難しい場合がある。そこで、モバイルデバイスなどの軽量なデバイス上でも効率よく推論を行えるフレームワークとして登場したのがTensorFlow Liteだ。しかし、TensorFlow Lite向けのモデルを作成するには、これまではいくらかの手間が必要だった。
Googleの4月14日のブログ記事によると、TensorFlow Lite Model Makerでは、TensorFlowの学習済みモデルを、使用するデータセットに適合させて、TensorFlow Liteの形式のモデルに変換するという一連の処理を、数行のコードで実現できる。ただし現時点では、対応しているタスクの種類に限りがあり、画像分類とテキスト分類のみをサポートしている。コンピュータービジョンなど、他のタスク向けのモデルにはまだ対応していない。
また、Googleは今回のブログ記事で、メタデータ付きのTensorFlow Lite向けモデルからプラットフォームに応じたラッパーコードを自動で生成するツールも発表した。Model Makerで自動生成したモデルにはメタデータが付いており、このツールでラッパーを作成すれば、手作業に伴う誤りを防げる。ラッパーコード生成ツールは現在はプレリリースのベータ版で、今のところAndroidのみをサポートしている。今後はAndroid Studioにも統合される予定だ。
(了)