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ZoomがKeybaseを買収、エンドツーエンドの暗号化に対応へ

2020/05/12

Matthew Finnegan Computerworld

 今後導入されるエンドツーエンドの暗号化では、ミーティングのホストが生成した暗号化鍵を使う仕組みとなり、Zoom自身もデータを解読できない。この機能は、有料版のZoomの全ユーザーが利用できるようになる予定だ。ただし、例えばサードパーティー製の会議室システムを通話に使う場合や、クラウド記録などの機能を利用する場合には、こうしたエンドツーエンドの暗号化の仕組みが使えず、これまで同様にZoomのサーバーが暗号化鍵を生成する。

 米Gartnerのシニアディレクターアナリスト、Steve Riley氏は言う。「Keybaseの暗号化技術を適切に取り入れたならば、Zoomはこれまで対応できていなかった機能を実現できる。マルチパーティーでのエンドツーエンドの暗号化を、ミーティングのホストが統制し、Zoom自身を含むいかなる者も盗聴はできなくなる」

 利用者の設定ミスを減らすようにデフォルトのセキュリティ設定を改善してきたことに加えて、Keybaseの技術を取り入れることで、「プライベートな会話の新たな基準が定まる可能性は大いにある」とRiley氏は言う。

 Zoomは、エンドツーエンド暗号化の設計のドラフトを5月22日に公開し、暗号技術の専門家や顧客らに議論してもらう予定だという。透明性を高めるうえでこうしたステップは欠かせないとRiley氏は述べ、「これにとどまるのではなく、クラウドアプリケーションで次第に一般的になってきた第三者認証の取得にも取り組むべきだ」と促す。

 全体としては、Zoomがセキュリティ問題に対してこれまで進めてきた取り組みは評価に値するとRiley氏は言う。Keybaseを買収したことも、利用者の懸念を真剣に受け止めていることの表れだ。

 「Zoomがエンタープライズ市場でビデオ会議やコラボレーションのプラットフォームとして前進していくには、セキュリティに対する強固な姿勢が不可欠だ。このわずかな期間に、Zoomは他のビデオ会議ツールよりも詮索の目を向けられてきた」

 「印象的なのは、Zoomが自分たちの問題に目を向けさせまいとするのではなく、改善の必要があることを認め、その多くを早急に是正したことだ」と、Riley氏は述べた。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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