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Mozilla、YouTubeのおすすめアルゴリズムを調査するための拡張機能を公開
2020/09/23
YouTubeで出てきたおすすめ動画を次々と見ていく中で、目を疑うような動画に出くわしたことはないだろうか。聞いたこともない配信者が、人類の月面着陸は嘘だったと力説している動画や、もっとひどい動画が出てきて、なぜこれをおすすめされたのかと思うことがある。米Mozillaは、こうしたおすすめの実態調査を目的としたブラウザー拡張機能「RegretsReporter」を、FirefoxブラウザーとChromeブラウザー向けに公開した。

Mozillaのこの取り組みは、2017年の「エルサゲート」の騒動を思い起こさせる。子供向けのアニメなどのキャラクターが登場するものの、子供にはふさわしくないグロテスクで不快な動画だ。作成者側は、YouTubeのおすすめ表示のアルゴリズムを出し抜くことを狙っていた。YouTubeはその後、こうした動画では金銭を得られないようにしたことや、子供向けの「YouTube Kids」には表示されないようにしたことを発表した。
だが、似たような問題は今も見られる。科学技術に関するトピックを検索したはずなのに、何の因果か、いつの間にか陰謀論の動画をおすすめされる。不適切な動画を報告する機能はYouTube自体にもあるが、報告がどのように扱われて何が変わるのか、よく分からない。
Mozillaが公開したRegretsReporterでは、YouTubeでおすすめされたコンテンツが「遺憾」だった時に、その情報を匿名でMozillaに報告できる。Mozillaは、こうして集めたデータを使って、YouTubeのおすすめ表示の挙動について分析を行う。