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Mozilla、YouTubeのおすすめアルゴリズムを調査するための拡張機能を公開

2020/09/23

Mark Hachman PCWorld

 利用者の関与と同意のもとでRegretsReporterから集めるデータには、人間が関与するからこその弱点がある。Mozilla自身も認めるとおり、どのようなコンテンツを「遺憾」と思うかは人によって異なる。ツールはメタデータを追跡しておらず、動画の中のどの要素からYouTubeがその次の動画をすすめたのかについては、分析担当者が直観で判断することになる。対象の動画のおすすめに至るまでの流れは、利用者が同意すればデータが得られるものの、それがない場合はデータの有益性は下がる。それでも、基本的にブラックボックスとなっているYouTubeのアルゴリズムの内部に光を当てることがMozillaの目標だとBoyd氏は説明する。

 Mozillaが分析に関心を寄せている対象はYouTubeだけではない。Boyd氏によると、例えばTwitterのトレンドや、ハッシュタグなどの手法を用いたバイラル性についても、既に目を向け始めている。また、YouTubeに対する考察としては、Mozilla内部での取り組みのほか、Mozilla Creative Awards 2020に選ばれたデザイナーの木原共氏が開発した「TheirTube」のようなサイトもある。TheirTubeには、リベラル、保守、陰謀論者、地球温暖化否定論者など、6種類のペルソナが用意されており、それぞれの立場の人にYouTubeがどのような動画をすすめているかを知ることができる。

 筆者も、4年前の米大統領選の時に、Hillary Clinton候補の支持者とDonald Trump候補の支持者がそれぞれFacebook上でどのような「フェイクニュース」を目にしているか、架空のユーザーアカウントを2つ登録して似たような実験をしたことがある。世論に与える影響力という面では、FacebookはYouTube以上に大きな力を持つと言える。

 「取り組みの範囲を広げたいという考えはもちろんある。YouTubeに直接報告するのではなく、報告のための拡張機能を取り入れている理由の1つは、この種のツールで同様の調査を他のプラットフォームにも行えればよいという考えからだ」とBoyd氏は述べている。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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