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ネットワーク管理での機械学習の活用、その期待と課題
2020/10/26
企業ネットワークの自動化やインテリジェンスの強化を目指す中で、AIや機械学習(ML)のニーズが高まっている。ネットワークの問題を自動で探り出し、複雑な問題を即座に診断できるとしたら、大きな強みだ。

ネットワーク管理にAIやMLを導入すれば、さまざまな管理プラットフォームの情報を統合して、一元的に分析できる。多種多様なデバイスやアプリケーションから上がってくるレポートを、IT担当者が手動で精査しなくても、問題を自動で素早く診断できる。
米GartnerのシニアディレクターでアナリストのJosh Chessman氏は、IT担当者が抱える次のような問題をMLで解決できると説明する。「さまざまな監視ツールを通じて、何か問題が起きていることまでは分かっても、結局どこに問題があるのかまでは分からないことがある。MLを取り入れる最大の強みは、例えば7種類のツールから26件のイベントが上がっていて、いずれもネットワークの問題だといったことを識別できる点にある」