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SAP、「Rise with SAP」でERPのクラウド移行を推進

2021/02/04

Peter Sayer CIO

 ドイツSAPが1月27日に発表した「RISE with SAP」は、ERP(統合基幹業務システム)アプリケーションを利用したビジネス変革に必要なあらゆる要素を統合した新しいサービスだ。SAPのChristian Klein最高経営責任者(CEO)は、「サービスとしてのデジタルトランスフォーメーション」と表現している。

Credit: Thinkstock/SAP

 RISE with SAPで利用するアプリケーションは、SAP自身が運用を担うクラウドで稼働する。アプリケーションのライセンス、保守、ホスティングなどにかかる費用は、個別に支払うのではなく、単一のサブスクリプション料金に取りまとめることができる。こうして、一連のコストを削減できるとSAPはうたっている。

 ドイツ語圏のSAPユーザー会DSAGのライセンス&メンテナンス担当ディレクター、Thomas Henzler氏は、RISE with SAPの印象について、すべてがスムーズに行くのであればお得感がありそうだとする一方、何らかの理由でクラウドでの運用がうまくいかなかった場合を考えて、アプリケーションをオンプレミス運用に戻す方法や、少なくとも自分達の支配下に取り戻す方法について、企業は明確に認識しておく必要があると話す。

 「ライセンスモデルからサブスクリプションモデルへの移行や、場合によって必要となるその逆の移行では、やはりプロセスの透明性が不可欠だ。RISE with SAPは一方通行であってはならない」

 RISE with SAPの主な狙いは、オンプレミスの「S/4HANA」のワークロードをSAPのクラウドに移行することにある。そのターゲットには、S/4HANAを別のクラウドで運用している企業や、S/4HANAのアプリケーションを大幅にカスタマイズしている企業も含まれる。こうしたワークロードを、プライベートクラウド版のS/4HANAに移行する。

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