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SAP、「Rise with SAP」でERPのクラウド移行を推進

2021/02/04

Peter Sayer CIO

 また、従来のERPプラットフォームであるERP Central Component(ECC)でBusiness Suite 7を利用し続けてきた企業もターゲットに含まれる。SAPの取締役でプロダクトエンジニアリングを担当するThomas Saueressig氏は、ECCシステムの一部もRISE with SAPに取り込むことになると説明する。ECCのメインストリームサポートが終了する2027年までにS/4HANAに移行する方法を探している企業にとっては、魅力的な話かもしれない。

 CEOのKlein氏は、RISE with SAPならユーザー企業がTCOを最大20%削減できると主張する。しかも、運用上の問題に対してSAPが責任を負う部分も増える。SAP側にとってあまり得がない話のようにも思えるが、同社としては、3つの方法で収益を確保したいと考えている。

ビジネスプロセスの最適化を支援

 1つ目は、ビジネスプロセスの変革に対する関与だ。顧客企業がSAPで稼働するビジネスプロセスのモダナイズ、効率化、標準化を支援し、顧客のS/4HANAコアからカスタマイズをなくすことや、「Business Technology Platform」に移行することを目指す。

 2つ目は、大規模なホスティングによるインフラコストの削減だ。Microsoft Azure、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platformで既に稼働しているワークロードを取り込んだ場合も含めて、コストの削減を見込む。

 3つ目はもちろん、顧客企業の新規獲得だ。分かりやすく一体化したサービスで新規顧客を増やし、数でカバーする。ただしそのためには、今回のサブスクリプションベースのサービスに、議論の元となってきたアクセスベースの料金が伴わないことを示す必要がある。従来は、SAPのERPコアをライバルのSaaSと連携しようとした企業が、課題に直面することがあった。

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