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iPhone情報のリークを止めたいApple、「ケースにも悪影響」を主張
2021/08/03
リーカーに対する追及の理由として、ケースの話を持ち出すというのは、新たな展開だ。スマホメーカーの中には、大手ケースメーカーと協力し合い、新製品の本体とケースを同時に発売できるよう取り計らっているところもあるが、Appleは正式発表まで製品仕様を明らかにしないことが多く、ケースメーカーは厳しい立場に置かれている。このため、ケースメーカーの多くは、SNSなどで流れるうわさを我々と同じくらい熱心に追いかけ、リーク情報をプロトタイプや製品開発の参考にしている。
近年は、新型iPhoneが発売になる数週間前の段階で、ケースを発表しているメーカーも多い。しかし時には、こうして出てきた初期ロットのケースが、実際の製品にきちんと合わなかったり、製品名の記述が違っていたりする場合もある。Appleとしては、こうした状況は品質管理のために止めたいと考えている。ケースメーカーがリーク情報に基づいて新製品を発売すること自体を止める手段はないので、リーク情報の発信源に働きかけて、情報の拡散を止めさせようというわけだ。
Appleは通告書の中で、「Apple製品のデザインや性能に関する未公開情報を秘密のままにしておけば、現実的および潜在的な商業的価値があるのは明らかだ」と述べている。
今年登場する「iPhone 13(仮称)」については、ほとんどの情報が既に明らかになっており、その次の「iPhone 14(同)」についても、いくつか情報が出てきている。Appleや韓国Samsungのような巨大企業の動向を巡っては、リーク情報の市場も確立されている。Appleが進めている取り組みが、うわさ情報の公開や拡散に今すぐに大きな影響をもたらす可能性は低そうだ。
何はともあれ、iPhone 13用に購入したケースが実際の製品にフィットしなかったとしたら、Appleではなくリーカーのせいにしなくてはいけないようだ。
(了)