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Red Hat Enterprise Linux、バージョン9のベータ版が登場
2021/11/05
米Red Hatは11月3日、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の新バージョン「9.0」のベータ版をリリースした。セキュリティー、コンプライアンス、自動化などに関する新機能を搭載しているほか、従来バージョンからの移行の負担を軽減するよう、管理者や運用担当者が新たに覚えるべき操作を減らしているのが特徴だ。

管理面での主な改良点としては、Webコンソールで確認できるパフォーマンス指標の強化、Webコンソールを通じたカーネルライブパッチ、イメージビルド機能の強化などがある。
米市場調査会社IDCのDave McCarthyバイスプレジデントは、バージョン9.0について、エッジ環境への適合性を高める改良が多いと話す。特に、自動化が重要なポイントになっている印象だと同氏は言う。
「これまでのデータセンターとは異なる観点でのスケーラビリティだ。RHELが従来とは別の環境に取り入れられてきていることを、Red Hatは認識しつつある」
セキュリティーとコンプライアンスに関する主な新機能としては、Webコンソールを通じたスマートカード認証のネイティブサポート、HIPAAやPCI DSSなどの標準への準拠をスムーズに実現するセキュリティープロファイルの強化、シングルサインオンの基盤となるSSSDのログの強化、OpenSSL 3への対応などがある。