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「AirPodsの警報音で鼓膜が破れた」としてAppleが訴えられる
2022/05/20
米Appleのワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」が発した大音量の警報音が原因で、12歳の少年の聴力が損なわれたとして、少年の両親が5月16日、Appleと製造元に損害賠償を求める訴訟をカリフォルニア州の連邦地方裁判所に起こした。米法務情報サイトLaw360が17日付の記事で報じた。この警報音は誘拐事件の緊急速報システム「AMBER Alert」のものだった。

一家はテキサス州在住。訴状では少年の名前は伏せられている。原告の訴えには、音量を自動で調整しないAirPodsの設計は欠陥だとの主張や、聴力損失の危険性についてAppleがユーザーに注意を促していないとの主張がある。
訴状によると、少年は2020年、iPhoneとAirPods Proを使って米Netflixの動画を視聴していた。そのとき、AMBER Alertの警報音が大音量で鳴ったため、右耳の鼓膜が破れ内耳にある蝸牛が損傷を受けたとしている。少年はその後めまいや耳鳴り、吐き気を訴えているほか、補聴器が必要になったという。