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IT業務委託を積極的なコラボレーション関係に変えるベンダーマネジメント(前)

2019/07/02

Sarah K. White CIO

 外部のITベンダーに業務を委託すると、IT部門にかかる負担は減るかもしれないが、新たな懸念ももたらされる。特に、データ、リスク、セキュリティに関する懸念は大きい。そこで重要なのがベンダーマネジメントだ。

Credit: Rawpixel

 外部ベンダーとの関係を、受け身の取引から、積極的なコラボレーションを基盤とするパートナーシップに変えることができる。ITベンダーマネジメント戦略をきちんと確立すれば、各ベンダーの特徴、費用、使いやすさ、リスク、セキュリティ、コンプライアンスなどを念頭に置きながら、自社のニーズに最もよく合うベンダーを選定しやすくなる。

 複数の外部ベンダーを利用する企業は多く、状況は複雑化している。数多くのベンダーとの関係をうまく切り盛りしようとすると、それでなくても多忙を極めるIT部門が、さらなる困難に陥りかねない。一方で、サービス、費用、特徴といった面で自社のニーズに合っていないベンダーを、手軽さだけを考えて使い続けると、最善のサービスは決して得られない。

 そこで、ベンダーマネジメントに的を絞った手法を確立しておくことが重要だ。最初に契約を結んで以降、IT部門と外部ベンダーが目標に向かって着実に歩みを進めることができる。また、ベンダーのパフォーマンスを継続的に評価して有益な関係を維持するためのプロセスを構築しやすくなる。

ベンダーマネジメントのメリット

 ベンダーとの関係をきちんと管理しなければ、足並みはすぐに乱れる。関係の管理を一手に担う代表者を確立すれば、ダイナミックで強固なパートナーシップを構築できる。これが、ベンダーマネジメントの大きな目標とメリットの1つだ。

 効果的なベンダーマネジメントのプロセスを取り入れることで、ほかにも次のようなメリットが考えられる。

  • IT部門の選択肢を増やし、自社の予算とニーズに最もよく合うベンダー戦略を構築するための最善の方法を見つけられる。
  • 複数のベンダーを選考の対象とすることで、入札合戦が促され、自社にとって望ましい費用や条件が得られる。
  • ベンダーとの関係を強化することで、テクノロジーの実装やリソースのアウトソーシングに関するコラボレーションとコミュニケーションが向上する。
  • ITガバナンスを強化でき、コンプライアンスやリスクマネジメントの状況を詳細に把握しやすくなる。
  • ベンダーとの強固な関係を通じて、ベンダー側の問題をすばやく認識でき、問題が大きくなる前に対処できる。
  • ベンダーのパフォーマンスや効率性を常に把握することで、受け身ではない事前対応的な姿勢を維持できる。

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