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アプレンティスシップがスキルギャップ解消にもたらす効果(前)

2019/07/17

Laurie Clarke Computerworld UK

定着率の向上

 調査によると、実習生として加わった人の方が、実習期間が終わった後もその会社にとどまる可能性が高い。つまり、キャリアの早い段階で迎え入れてもらい、自分の目標を育むうえで支えとなり、有益な経験を与えてくれた職場に対して、社員はポジティブに反応するものと考えられる。

 英National Apprenticeship Serviceのデータによると、アプレンティスシップ制度を取り入れた企業の80%は、それによって定着率が向上したと考えている。

 ただし、それが成り立つのは、協力的な職場環境や、バランスが取れていて参加者たちの期待に合った役割が与えられた場合のみだ。

 定着率が上がれば、退職者に代わる人材を採用するためのコストを抑えられる。

社内で人材を育成し、スキルギャップを埋める

 常に新たな人材を外部から獲得しようとするのではなく、アプレンティスシップの参加者を迎える時点で、未来を見据えておくとよい。人材が不足している領域や、社員が転職していきそうな領域が社内にないだろうか。今後生じる欠員を補充したり、特定の部署を拡充したりする時に、外部で人材を探すよりも、社内で新たな人材を育成する方が、費用対効果が高い。

 人材の採用に苦労している企業では、応募者のプールを拡大し、必要なスキルを身に付けてもらう策として、アプレンティスシップの提供は1つの手だ。これは、既存社員の多くがスキルのニーズを満たせないテクノロジー分野では特に当てはまる。2022年には180万ものIT職の人材が不足するとの予測もある。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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