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アプレンティスシップがスキルギャップ解消にもたらす効果(後)

2019/07/19

Laurie Clarke Computerworld UK

既存社員の時間と労力を生かせる

 雑務や反復作業の類いを見習いたちに委ねられれば、既存社員は、空いた時間と労力を、ハイレベルで取り組みがいのあるチャレンジにあてられるようになる。

 この結果、生産性向上が見込めるのみならず、既存社員の熱意も高まり、これまで以上に興味深い業務に打ち込めるようになって、イノベーションも向上する可能性が高い。

 その効果は会社の収益にも表れるかもしれない。アプレンティスシップのROIは150~300%に及ぶとの調査結果もある。

 また、英Centre for Economics and Business Researchがまとめた別の調査によると、アプレンティスシップの参加者1人につき、企業側が得る生産性向上の効果は、平均で年1万ポンドを超える。

社員の構成のバランスが高まる

 業界によっては、大卒の社員が大勢いるかもしれないが、大学を出ていない人材もさまざまなスキルや特性をチームにもたらすことができる。学界とは無関係ながら、成功に強く関係することが示されている特性として、「GRIT」と呼ばれる心理的特性がある。大まかに言えば、粘り強さ、立ち直る力、忍耐力、成功への欲求といったものを表す。

 起業家精神に富み、社会的能力の水準も高い人材が、大学には合わないというケースも多々ある。加えて、大卒者が社会に出る時点での準備不足や経験不足の悲惨さを嘆いている雇用主も多い。これらは、アプレンティスシップ制度の導入を考える理由として十分だ。候補者が持つ学位の数に目がくらむことはありがちだが、大学の中では育むことのできない特質もたくさんある。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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