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サーバーレスコンピューティング、知っておくべき要点(中)

2019/07/24

Josh Fruhlinger InfoWorld

 企業の開発チームは、膨大な時間を費やして、ビジネス上の問題を解決するためのコードを開発する。また運用チームは、膨大な時間を費やして、そのコードの動作を担うコンピューターが円滑に稼働するよう面倒を見る。だが、管理の作業は果てしなく続く。他人に任せることで負担を軽減できれば、それに越したことはない。

前回から続く)

 一方、サーバーレスの関数のデメリットとして明白なのは、存続時間があえて短くなっていることや、AlexSoftのブログ記事にもあるとおり、長いスパンの処理に適していないことかもしれない。サーバーレスサービスの事業者の多くは、コードの実行時間を数分までと制限している。

 また、関数の処理が起動する時には、以前実行したインスタンスのデータは残っていない。さらに、関連する問題として、サーバーレスのコードは起動に数秒を要することがある。多くのユースケースでは問題ないが、遅延の要件がシビアなアプリケーションの場合は注意が必要となる。

 そのほかのデメリットの多くは、インドSimform SolutionsのRohit Akiwatkar氏がDZoneに投稿した記事やクラウド関連のコンサルタントGary Arora氏が寄稿したHackerNoonの記事でも指摘されているとおり、ベンダーロックインの問題と関係している。オープンソースの選択肢もあるものの、この後で説明するように、サーバーレスの市場は大手クラウドサービス事業者が支配的な立場にある。

 したがって、開発者は特定のサービス事業者のツールや機能を使うことになるケースが多く、その事業者に不満が募ってきたとしても、別のサービスに切り替えるのは難しい。また、サーバーレスコンピューティングの処理は、必然的にサービス事業者のインフラ上で主に進むことから、サーバーレスのコードを社内の開発やテストのパイプラインと連携するのが難しい場合もある。

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