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セキュアな選挙は実現できるか?大統領選候補者らの対策案を評価(上)

2019/07/29

J.M. Porup CSO

 米国の電子投票インフラは、滑稽なほど安全性に欠ける。だが、セキュリティ専門家たちは、問題の解決策を知っている。足りないのは、解決に向けた政治的意志だけだ。この問題に関しては、解決を目指して連邦議会に提出された法案がいくつもある。また、大統領選の候補者からも、複数の提案が出ている。その中に、米国の選挙のセキュリティを本当に確保できる案はあるのだろうか。今回CSOでは、いくつかの案を分析し、評価を下した。

選挙をセキュアにするには

 選挙のセキュリティを確保することは、決して難解きわまる話ではない。また、党派の違いが関係する問題ではないし、そうあるべきでもない。海外や国内のハッカーからの干渉を食い止めたり、地元の選挙管理当局者による不正行為を防いだりするにはどうすればよいか、答えは既に出ている。

 2018年に全米科学/技術/医学アカデミーが発表した「Securing the Vote:Protecting American Democracy」では、選挙結果への信頼を取り戻すための方法について、大多数のセキュリティ専門家たちの一致した見解が取り上げられている。

 選挙のセキュリティを確保するには、次の3つの要素が不可欠だ。3要素が揃っていない案には、合格点は与えられない。

1:手で記入する投票用紙

 票はすべて、手で紙にマークする必要がある。DRE(直接記録装置)と呼ばれるタッチ画面式装置での投票はセキュアではないし、セキュアになり得ない。「でもこうすれば…」という反駁は無用だ。DREの投票結果の完全性を侵害する手段が一つもなくなることはあり得ない。したがって、DREは信頼できない。

 手でマークした投票用紙を集計する方法は2つある。光学式スキャナーを使うか、人間が数えるかだ。どちらも容認できるが、速度の面や、長く複雑な投票用紙を人間が集計する時のミスを避けるという面から、セキュリティ専門家は光学式スキャナーを勧めている。

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