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マイクロサービスの普及とともに存在感を増すサービスメッシュ(下)

2019/08/09

Josh Fruhlinger InfoWorld

サービスメッシュの種類

 サービスメッシュの製品にはどのような選択肢があるのだろうか。実のところ、そのままの形で使えるサービスメッシュの商用製品はなく、導入に多少の工夫が必要となるオープンソースのプロジェクトが大半だ。次のようなプロジェクトがある。

  • Linkerd:「リンカーディー」と読む。ここで紹介する4つの中では最も古く、Twitterで開発されたライブラリから派生する形で2016年に登場した。また、この分野で同じく存在感が大きかったConduitが、Linkerdのプロジェクトにマージされ、Linkerd 2.0の基盤となった。
  • Envoy:Lyftが開発した。サービスメッシュのアーキテクチャーのうち、「データプレーン」と呼ばれる部分を担う。完全なサービスメッシュを構成するには、Istioのような形で「コントロールプレーン」と組み合わせる必要がある。
  • Istio:Lyft、IBM、Googleが共同で開発した。Envoyなどのプロキシを使ったデータプレーンを、コントロールプレーンと呼ばれる部分で統制する。IstioとEnvoyという組み合わせがデフォルトだが、それぞれ別のプラットフォームと組み合わせることもできる。
  • Consul:米HashiCorpが開発している。サービスディスカバリーや構成のための分散システムだったが、暗号化や認証を担うConnectという機能がConsul 1.2で加わったことにより、完全なサービスメッシュとなった。

 どのサービスメッシュが適しているかという詳細な比較は、本稿の範囲を超えるが、上に挙げた製品はいずれも、大規模な環境や厳しい環境での実績がある。現時点で機能が豊富なのはLinkerdとIstioだが、各製品とも急速な進化を続けている。

 また、この分野はまだ新しく、いつ新顔が登場してもおかしくないという点にも留意する必要がある。例えば、米Amazon Web Services(AWS)は2018年11月に、サービスメッシュ「AWS App Mesh」のパブリックプレビューの提供を始めた。AWSを導入している企業の多さを考えると、かなりのインパクトがあるはずだ。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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