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ミドルレンジを無視するiPhone、ユーザーの大量離脱はあるか(前)

2019/08/20

Michael Simon Macworld

 長くiPhoneを使ってきたユーザーが、iPhoneの更新サイクルに関心を失いつつあるという話は、かなり前から耳にする。その裏付けとなるかもしれないデータも出てきた。中古デバイスの下取り仲介サービスを手がける米BankMyCellが、iPhoneを下取りに出した約3万8000人について調べたところ、次の機種もiPhoneだった人は73%で、前年に別の調査で出た数字に比べ15%ほど低かった。73%というのは結構大きな数字ではあるが、同社がレポートで引用している各種調査の数字を見ると、2011年に並ぶ低い値である。

Credit: Christopher Hebert/IDG

 BankMyCellの調査やレポートの手法にはいくらでも難癖をつけられるが、ここで明らかになったデータは重要だ。「iPhone XR」「同XS」「同XS Max」が発売になった2018年第4四半期にiPhoneを下取りに出した人のうち、iPhone以外のスマートフォンに乗り換えた人は24.5%で、その大半は韓国Samsung Electronicsか韓国LG Electronicsのスマホへの乗り換えだったという(筆者の見立てでは、おそらくGalaxy NoteやV40 ThinQではない)。

 iPhoneの平均販売価格がここ数年でじわじわ上がっていることは周知のとおりだ。Appleは、iPhone Xを約1000ドルで発売して以来、徐々に減少する販売台数を、大幅な価格上昇で覆い隠してきた。iPhone X系の現行機種を見ると、iPhone XRは一番安い端末でも749ドル。フラッグシップモデルのiPhone XSなら、一番安くて999ドルだ。こうした状況は今後も変わりそうにない。

 もちろん、このクラスのスマホを出しているのはAppleだけではない。SamsungのGalaxy Note 9や同S10+はいずれも1000ドル程度からだし、LGのV40やG8、米GoogleのPixel 3 XLも同じような価格だ。

 しかし、このクラスの市場は次第にニッチになりつつある。一方、ミドルレンジは急速に拡大しており、Samsung、Google、OnePlusなど各社は、デュアルカメラや高速充電など、以前はハイエンドモデルに搭載していた機能や特徴をミドルレンジの端末に投入している。

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