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ミドルレンジを無視するiPhone、ユーザーの大量離脱はあるか(後)

2019/08/22

Michael Simon Macworld

 長くiPhoneを使ってきたユーザーが、iPhoneの更新サイクルに関心を失いつつあるという話は、かなり前から耳にする。その裏付けとなるかもしれないデータも出てきた。中古デバイスの下取り仲介サービスを手がける米BankMyCellが、iPhoneを下取りに出した約3万8000人について調べたところ、次の機種もiPhoneだった人は73%で、前年に別の調査で出た数字に比べ15%ほど低かった。73%というのは結構大きな数字ではあるが、同社がレポートで引用している各種調査の数字を見ると、2011年に並ぶ低い値である。

前回から続く)

Credit: Daniel Masaoka / IDG

 基本的には、ハイエンドスマホのスペックは、2017年にピークを迎えた。確かに、その後もディスプレイが多少進化して解像度が若干上がったり、プロセッサがますます高速化したりといった変化はあるが、ハイエンドのツボは既に押さえられている。

 すなわち、サイズが5.5~6.5インチで、Quad HDディスプレイ、2基以上のカメラ、ワイヤレス充電対応だ。それ以上の解像度や速度はなくてもよい。A12プロセッサは極めて高速だが、筆者の12.9インチiPad Proが搭載しているA9Xも、今のところ何の問題もなく追随できている。

 筆者としては、450ドルくらいのiPhoneが登場してほしいと思う。必要十分な能力のプロセッサと、Retinaクオリティの液晶ディスプレイを搭載し、900ドルの製品と似た雰囲気をまとった、プラスチックボディのスマートフォンだ。GoogleがPixel 3aで実現したのはまさにそれだ。

 Pixel 3aは実のところ、ハイエンドスマホに代わるミドルレンジスマホとしてお手本のような製品だが、この市場にディスラプションをもたらす余地はまだたくさんある。Pixel 3aは、価格は399ドルで、見事なカメラと素晴らしいディスプレイを備え、バッテリーの持ちも良いが、革新的というよりは出発点となる端末だ。

 この製品の登場で、ミドルレンジのハードルはしかるべき水準まで引き上げられた。Pixel 3aは、見た目も動作もPixelらしく、399ドルのスマホとしては十分だ。著しく斬新なわけでもなければ、すこぶる興味深いわけでもないスマホで、Googleはミドルレンジのジャンルを手中に収めようとしている。価格も中身も適正だ。

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