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iPadのマルチユーザー対応、いまだにないのはなぜか(前)

2019/08/27

Leif Johnson Macworld

 もう2019年なのに、iPadはいまだに、セットアップしたユーザー1人と結ばれた関係にある。プライバシーについて雄弁なAppleだが、iPadに関しては、1つのApple IDのみと結び付けておくことにこだわっている。iPadを他人と共用する時に、プライバシーはほとんどない。

Credit: Apple

 この不合理さは今に始まったことではないが、Appleが今年のWWDCで、生活の質を高める変化の数々を発表したことを踏まえると、とりわけ奇妙に思える。今回、長年の不満のほとんどに配慮がなされた。iPadOS 13では、ついにiPadが、ノートパソコン代わりとしてかなり有力な選択肢となった。マウスを使えるようになったし、SafariはMac版に大きく近づいた。Appleは、ソフトウエアの改良に熱を入れすぎたのか、よりによってApple TVにマルチユーザーのサポートを加えた。それを望んでいた人がどれだけいたのか、筆者にはよく分からない。

 一方、iPadのマルチユーザー対応に関しては、タブレットを子供と共用する親をはじめとして、かねてから望んできた人が大勢いる。当Macworldでは、今回と同じような記事を、少なくとも2013年から掲載し続けている。最近では、昨年11月のDan Moren氏執筆の記事がそうだ。Apple TV、HomePod、iPadにマルチユーザー対応が必要だと訴える内容だった。Apple TVとHomePodではその願いを叶えたAppleだが、iPadは違った。Appleのマーケティングには、家庭、職場、学校にはiPadがふさわしいという意味あいのメッセージも多く含まれているだけに、マルチユーザーを取り入れない方針はとりわけ奇妙だ。

 実のところ、学校向けには、今後の道筋を示しているような機能が用意されている。iPadを共用する生徒たちの複数のアカウントをセットアップできる「共有iPad」という機能だ。これまでのところ、プライバシー面で問題が生じたり、冴えないパフォーマンスでデバイスに負担がかかったりといったことはない。生徒たちの情報はiCloudを通じて同期されるので、各自どの端末でも作業に取りかかれる。先生は、一連のiPadの管理者として、生徒たちの成果やiPadの使い方を把握できる。基本的に我々が望んでいるのと同じような機能だ。

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