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業務要件とトレーサビリティの重要性(上)

2019/08/26

Mark Hachman PCWorld

 いかなるITプロジェクトにおいても、業務要件は極めて重要な要素だ。ビジネス目標を達成するために、プロジェクトの最終的なプロダクトが何の役割をどのように果たせばよいかを、最初の段階で明確化する必要がある。業務要件を引き出すプロセスでは、ビジネスアナリストの知識、技能、経験が頼りとなる。プロジェクト全体のミッションや要素をビジネス目標と整合させる役割を、ビジネスアナリストが担う。

業務要件と機能要件の違い

Credit: Thinkstock

 プロジェクトの成功に不可欠な要素としては、機能要件もある。こちらもプロジェクトの最初の段階で明確化する。プロジェクトの成果物でエンドユーザーのニーズをすべて満たすという目標自体は、業務要件も機能要件も同じだが、業務要件よりも機能要件の方がはるかに細かく厳密だ。

 業務要件では、所定の目標を達成すべき理由や、プロジェクト後のあるべき姿について規定する。機能要件では、その目標を達成する手段について詳細に規定する。プロジェクトチームは、策定している機能要件を定期的に見直し、各項目を業務要件と照らし合わせて、プロジェクトが正しい軌道を進んでいるかどうかを確認する。

業務要件を扱うプロセス

 業務要件を扱うプロセスは、長さや複雑さの面で違いがあったとしても、必ず従うべき重要な手順がある。すべての業務要件の特定、文書化、分析、検証を的確に行い、プロジェクトの計画と遂行に反映するために、次のような手順が必要となる。

  • 重要なステークホルダーをすべて特定する
  • 業務要件をすべて引き出す
  • 要件を分析する
  • 必要な文書を特定する
  • 適切な承認を得る
  • 承認を得た要件をステークホルダーに伝達する
  • プロジェクトの進行中に要件や進捗を追跡する
  • 要件に加えるべき変更を管理する
  • 業務要件のトレースの状況を報告する

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