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業務要件とトレーサビリティの重要性(下)

2019/08/30

Mark Hachman PCWorld

業務要件のベストプラクティス

 企業もプロジェクトも、同じものは1つもない。すべての業務要件を確実に網羅し、プロジェクトの目標を達成できるよう、ベストプラクティスを確立しなくてはならない。次のようなベストプラクティスがある。

  • 要件やビジネスルールを一意の識別子で表す。
  • 頼りになるビジネスアナリストが責任を持ってトレーサビリティを確保する。
  • 更新の際に一貫性と整合性を維持する。
  • 重要な業務要件のトレースを優先する。細かなニーズに意識を向けすぎて主要なニーズが抜け落ちことがないようにする。

要件トレーサビリティマトリックス

 要件トレーサビリティを可視化するには、要件トレーサビリティマトリックスを作成するのが一般的だ。通常は、表のようなテンプレートやスプレッドシートを使って、ビジネスニーズや成果物と要件とのつながりを示す。

 トレーサビリティマトリックスが適しているのは小規模なプロジェクトで、要件の数が少ない場合や、概略的な要件のみを対象とする場合だ。規模が大きめのプロジェクトでは、強固なソリューションが必要となり、時間と労力もはるかにかかる。

 要件トレーサビリティや管理の主要ツールを検討する時には、業界、製品とサービス、構造、ニーズを考え、コラボレーション、他のアプリケーションとの連携、要件管理、モデリング、視覚化とダッシュボードの使用、レポート、エクスポートとデータ保管、シナリオテストを考慮に入れる。

 業務要件のトレースはプロジェクトを成功させるうえで不可欠であり、真っ先に取り入れる活動にふさわしい。本腰を入れて取り組んで、その効果を認識する必要がある。また、適切なツールの使用や、職務遂行能力に優れた経験豊富なビジネスアナリストの活用も重要だ。要件のトレースがプロジェクトの成否を分けることもあり得る。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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