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エンプロイーエクスペリエンスの重要性(上)

2019/09/02

Sharon Florentine CIO

 エンプロイーエクスペリエンス(従業員経験価値)は、最高情報責任者(CIO)にとっても人事担当幹部にとっても、重要事項の1つとなっている。米Gartnerが人事担当幹部843人を対象に実施した調査でも、2019年の重要な施策トップ10の中でエンプロイーエクスペリエンスは第3位に入り、企業の目標を達成するうえで極めて重要だと回答した人が51%に上った。この記事では、エンプロイーエクスペリエンスが持つ意味や、企業に及ぼす影響、従業員に価値ある体験を提供するための施策などに関する話題を見ていく。

エンプロイーエクスペリエンスとは

Credit: Getty Images

 エンプロイーエクスペリエンスとは、特定の会社で働く中で従業員が得るあらゆる体験を指す。求人に応募する最初の段階から退職まで、さらには元従業員としての体験も含めて、全体を通じて遭遇し、経験し、感じるすべてが対象となる。

 会社で従業員が経験し得ることは多岐にわたる。そこで、エンプロイージャーニーの一般的なマイルストーンごとに、エンプロイーエクスペリエンスを細分化することも多い。マイルストーンには、志望(募集/面接/採用のプロセスなど)、オンボーディング、トレーニング、育成/評価/昇進、退職などがある。

 企業のエンプロイーエクスペリエンスは各社に固有のもので、エンプロイージャーニーのマイルストーンも多種多様であることから、従業員の体験は日々それぞれ違いがある。ブランド構築の専門家としてForbesなどに執筆しているコンサルタント、Denise Lee Yohn氏の説明によると、エンプロイーエクスペリエンスは、文化、エンゲージメント、ブランディングといった要素とイコールではないが、エンプロイーエクスペリエンスを向上するための戦略と戦術には、こうした要素がいずれも寄与し、企業のミッションと価値観を定義づける助けとなる。

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